集中力を高める食べ物があったら知りたいですよね。
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」(デイヴ・アスプリー著 栗原百代訳 ダイヤモンド社 2015)では、集中力を高め自身のパフォーマンスを最大化させる食事法について解説されています。
そして、その基本メニューとして「完全無欠バターコーヒー」が提案されています。
この記事では本で紹介されているバターコーヒーについて、その特徴、作り方について説明していきます。
バターコーヒーとは
「バターコーヒーってコーヒーにバターを入れるだけじゃないの?」と思っている方も多いかもしれませんが、ただバターを入れるだけでは美味しくありませんし、効果も最大化できません。
この章ではバターコーヒーとは何かを説明してきます。
バターコーヒーってなに?
https://otonasalone.jp/30850/より引用
バターコーヒーはコーヒーにバターとMCTオイルを加えて撹拌し、クリーミーにしたコーヒーのことをさします。
味はコーヒーと大きく変わりませんが、口当たりがまろやかでコーヒー好きには受け入れやすい飲み物だと思います。砂糖を入れないカフェオレに近いかなと思います。
朝食にバターコーヒー1杯を飲むことでパフォーマンスを高められるほか、ダイエットにも効果があるとされています。
バターコーヒーのレシピ
書籍で定義されている「完全無欠コーヒー」(完全無欠(bulletproof)は著者が行なっているダイエットプログラムの名称)では、以下のようにレシピが定義されています。
アップグレード・コーヒー豆で淹れた熱々のコーヒー 2杯
グラスフェッドの無塩バター 大さじ2まで
ブレイン・オクタン・オイル 大さじ2まで
聞いたことのない材料がある方も少なくないと思います。
具体的な作り方については後半で見ていくので、それぞれの材料について説明します。
バターコーヒーの材料
アップグレード・コーヒー豆
ただのコーヒーじゃダメなの?と思われる方も多いと思いますが、筆者デイヴ・アスプリーは質の悪いコーヒー豆にはカビ毒が含まれているとして、より良質なコーヒーを摂取することを推奨しています。
コーヒーの摂取についてたまに健康への害が取り上げられることがありますが、この原因を悪質な豆を使っていることによるカビの摂取であると説明されています。
良質な豆・新鮮な豆にはカビがなく、悪質な豆・新鮮でない豆にはカビが多く含まれているそうです。
良質なコーヒーは見た目にはわからないため、なるべく高級かつ新鮮な豆からコーヒーを淹れることが推奨されています。
ブレイン・オクタン・オイル
ブレイン・オクタン・オイルは「完全無欠ダイエット」で推奨されているMTCオイルです。
ちなみにMCTオイルの「MCT」は、Medium Chain Triglycerideの略で、ココナッツなどから抽出した中鎖脂肪酸の油をさします。
「MCTオイルは脳の燃料となるケトン体にただちに転換されるうえ、睡眠中に体脂肪の燃焼も助けてくれる。」と書かれています。
MCTオイルとブレイン・オクタン・オイルの違いは以下のような図で説明されています。
https://amzn.to/3covzgpより引用
左がブレイン・オクタン・オイル、右が典型的なMCTオイルです。
主な違いとしてココナッツの配合比率、製造地、抽出方法の違いなどが挙げられており、一般のMCTオイルよりもこだわって作られていることがポイントのようです。
グラスフェッドの無塩バター
グラスフェッド(grass-fed)バターとは、牧草のみを食べて育った牛の乳から作ったバターです。
バターは有害な乳たんぱく質が他の乳製品に比べて少ないこと、血中コレステロールを下げるなどの効果がある酪酸塩が含まれることから推奨されています。
特に、グラスフェッドのバターは大さじ一杯につき「500IU(国際単位)のビタミンA、ニンジンより多いカロチン、多量のビタミンK2、D、Eが含有されている」とされており、特に望ましいとされています。
バターコーヒーの特徴
大まかにバターコーヒーについてわかったところでその特徴を見ていきます。
バターコーヒーはコーヒーと何が違う?
なぜコーヒーにバターやオイルを入れるのでしょうか。
もちろん頭を働かせるのにもポジティブに働きますが、これはどちらかといえば痩せることに役立つようです。
書籍中では以下のように説明されています。
コーヒーと脂肪を摂ることで、すべての腸内細菌をいったん抑制したあとで「痩せ型」細菌にえさを与えて増殖させることができる。
痩せるためには、脂肪を貯蔵しようとする性質がある腸内細菌を抑制する必要があり、サプリでは増やせない痩せている人に見られる「「痩せ型」細菌」を増やす必要があるとされています。
バターコーヒーは太る?体に悪い?
バターコーヒーは脂質を大量に含みます。
脂質を大量にとったら太るんじゃないの?と思われると思いますが、筆者は脂質=太るという関係性を明確に否定しています。
実際、バターコーヒーのカロリーは1杯あたり53kcal(参考:あすけんダイエット)と、むしろ低カロリーです。
また、バターコーヒーは健康に悪いとの主張もあります1)https://toyokeizai.net/articles/-/220896?page=3。この辺りはどのダイエット法にも賛否両論があるので判断が難しいところです。
真偽については定かではありませんが、試してみて体調が悪かったり、合っていないなと感じたらやめたほうがいいのかもしれません。
私は現在のところ取り入れてから生活習慣も良くなり、満足しているので継続しようと思っています。
バターコーヒーの作り方
それでは実際にバターコーヒーの作り方について見ていきます。
特に手間やお金をかけずにバターコーヒー(著者のいう完全無欠ではないかもしれませんが)を再現する作り方についても紹介します。
用意するもの
まずは用意するものについて。これからバターコーヒーをぜひ試したい!という方は、リンクをまとめておいたので紹介されているリンクに沿って順番にカートに入れていけば準備はオッケーです。
全員共通の必須アイテム
攪拌用のブレンダーが必要です。
私は持っていなかったのでバターコーヒー用にブレンダーを購入しました。
このブレンダーを使っています。
気に入っていますが、正直ポットは容量が小さい上に、コーヒーサーバーで代用できるのでいらなかったなーとも思います。
この記事を読んでいる方はコーヒー好きだと思うので持っているかと思いますが、コーヒーサーバーとドリッパーも準備してください。
完全無欠のものを本気で試したい方向け
完全無欠コーヒーは国内では知名度がないため、あまり代理店なども存在していないようです。
Amazonで商品が直販されているためそこから購入できます。グラスフェッドバターはなかったので次の項を見てください。
安く手軽に試して見たい方向け
正規品が高くてとても手が出せないという人には、私も実践している以下のお手軽メニューをオススメします。
市販のコーヒー
前述の主張に反するようですが、良質な高級コーヒー豆を用意する、コーヒー豆から挽く工程から始めることに多くの方は抵抗を持つと思います。
特に品質に神経質になることはないと思います。私自身も市販のインスタントコーヒーを使っています。
少し品質が心配という方はスペシャルティコーヒー指定のものを購入するといいと思います。
スペシャルティコーヒーは、「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒー」と定義され、「カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup)」とされています(参考:日本スペシャルティコーヒー協会「スペシャルティコーヒーの定義」)。
MCTオイル
前述のブレイン・オクタン・オイルは7,000円くらいします。
最近ではバターコーヒーが話題になったこともあり国内でもMCTオイルがいくつか出回っています。こちらであれば2000-3000円くらいで購入可能です。
グラスフェッドバター
グラスフェッドバターはスーパーなどで手に入らないことも多いので、特にAmazonなどで購入するのがおすすめです。
先ほどのMCTオイルと合わせて購入するのは面倒くさいと思いますが、MCTオイルとグラスフェッドのバターを合わせたギー(バターオイル)も販売されています。こちらは2,000円弱で購入できるためまずは試したいという人におすすめです。
作り方の手順
次に作り方の手順についてです。ここでは私の作り方を紹介します。
コーヒーを淹れる
まずは普通にコーヒーを入れます。
グラスフェッドバターを入れる
次にグラスフェッドバターを入れます。スプーンごと浸せば熱で自然に溶けていきます。
ここでバターの量がコーヒーに比べて少ないと攪拌した時にうまく泡立たないので少し多めに入れます。
MCTオイルを入れる
MCTオイルを入れます。だいたい大さじ1〜2杯くらいを目安にしています。
ブレンダーで攪拌する
ブレンダーで攪拌します。バターの塊がなくなり、表面に5mmくらいの泡がたつくらいまであわ立てます。
以上でバターコーヒーは完成です。
まとめ
この記事ではバターコーヒーとは何か、その作り方などについて説明しました。
毎日バターコーヒーを飲んで作業モード、という意識が生まれているため集中のスイッチとして重宝しています。
この記事で紹介した商品を使って早速バターコーヒーづくりの準備を始めましょう!
関連リンク
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References