毎日の仕事がもっぱらデスクワークの人は多いと思います。
一方で、デスクワークにおける「座り」の動作は健康に悪いという報告があります。
この記事では「座り仕事」が健康上良くないという噂の真偽とそれを踏まえたデスクワークにおける座りのルールについて紹介します。
そもそも座っていることがよくない?座り姿勢のリスク
座り姿勢がよくないという認識も近年広まってきた事実です。
“Sitting is New Smoking”(「座ることは新しい喫煙」(喫煙と同じくらい健康に害がある))との認識がなされていたりもします。
TED Edの講師、ムラート・ダルクルンチュ氏はアニメーションを使った魅力的なビデオで座り仕事が健康に与える悪影響を指摘しています(英語ナレーション)。
ダルクルンチュ氏は現代人が座り仕事が多いことは仕方ないことと位置づけながらも、これらの健康へのリスクを避けるための簡単な二つの方法を提示しています。
- 座っているときは姿勢を正す
- 少なくとも30分に一回は立ち上がる習慣をつける
どちらも極めてシンプルなルールですが、意識していないのとしているのとではパフォーマンスに大きな影響が出るでしょう。
バランスボールやスタンディングデスクなどを導入することでこれらのリスクを軽減する動きも企業によっては見られています。
一方で、必ずしも座ることが悪いことではないという言説もあります1)http://theconversation.com/why-sitting-is-not-the-new-smoking-72568。
立ちっぱなしは疲れますし、実際ダルクルンチュ氏も短時間の座りはリラックス効果や疲労を軽減する効果があることに言及しています。
「座る」=「悪い」と決めつけすぎるのもよくないとは言えるでしょう。
座って寝るのは効果的?
仕事での眠気の解消のために前回の記事で短い昼寝、パワーナップを推奨しました。
パワーナップでは座って寝ることが一つの基準とされています。
これはオフィスワークだと寝転がって眠るのが難しいこと、寝過ぎを予防する必要があることの二つの理由によると思われます。
一方で座って眠ることで、当然先に述べたような健康上のリスクも生まれます。
座って寝ると起き上がったときに足のしびれが生じていることがありますが、これは血流が長時間滞っていたことで生じるサインです。
健康上いいとは言えないので、環境が整っていれば寝転がって寝たほうが健康上はいいと言えます。
寝過ぎに関しても入眠から15分以内、深い眠りに入る前にアラームなどをかけておけば寝過ぎを予防できます。
寝転がって眠るのがどうしても難しい場合は、姿勢に気を付けましょう。
突っ伏して寝ることは血流や呼吸に負荷を与えるので避けましょう。
背もたれにもたれ、なるべくリラックスした姿勢で寝るようにしてください。ネックピローなどがあるとよりリラックスできます。
まとめ
この記事では座り姿勢が健康に与える影響、座り仕事の上で気を付けるべきことなどを紹介しました。
作業に打ち込んでいると気づいた時間がたっていることも多いと思いますが、健康上はよくないので短時間の集中を繰り返し休憩として立ち上がることなどを徹底すると良いと思います。
またこうした座りによる血流の停滞を解消する方法として貧乏ゆすりが効果的との報告もあります。
周囲に人がいる場合にはあまり好ましくないとは思いますが、個人の作業などでは活用してもいいかもしれませんね。
References
↲1 | http://theconversation.com/why-sitting-is-not-the-new-smoking-72568 |
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