姿勢が悪いと集中力がなくなる?姿勢と集中力の関係と良い姿勢を作るおすすめグッズ

姿勢が悪いと集中力がなくなる?姿勢と集中力の関係と良い姿勢を作るおすすめグッズ

今この記事を呼んているあなたはどんな姿勢をしているでしょうか?

  • 足を組んでいる
  • 背中が丸まっている
  • 前傾姿勢になっている
  • 肘をついている
  • 頬杖をついている

いろんな姿勢が考えられます。この記事もスマホやパソコンなどでリラックスして見ていると思うので、どれかは当てはまるのではないかなと思います。

これらは「悪い姿勢」ということは多くの人が認識している一方で、あまり短期的なデメリットが思い当たらず、積極的に直そうとする人が多くないのは事実です。

例えば足を組むと骨盤が歪むなどの常識は多くの人が知っていますが、「骨盤が歪む」ことでのデメリットがわからないため多くの人が無視しがちなのではないでしょうか。

一方で、姿勢が悪いと集中力が奪われるという事実が指摘されています。

この記事では悪い姿勢が与える悪影響について説明し、正しい姿勢や姿勢の矯正に役立つグッズを解説していきます。

悪い姿勢が集中力に与える悪影響

まずは「悪い姿勢」が、どのような悪影響をもたらすのかについて概観します。

呼吸が浅くなる

悪い姿勢がパフォーマンスに悪影響をもたらす理由の一つが、呼吸が浅くなることだと言われています。

これは主に猫背前傾姿勢の場合に起き、肺が圧迫されることによって呼吸が浅くなってしまいます

呼吸が浅くなるとなぜ集中力に影響が出るのか。それには大きく二つの理由があると言えます。

①自律神経の働きに悪影響を与える

自律神経イメージ

呼吸が浅くなることで自律神経の働きに影響が出ると言われています。

自律神経は、心身を興奮させる交感神経と、心身をリラックスさせる副交感神経に分かれ、主に内臓の働きや呼吸など人間の生命に関わる基本的な機能を司っています。

自律神経が正常な状態では、交感神経と副交感神経の働きがバランスしています。人間は正常に暮らしていれば自立神経は正常に機能します。オンとオフがしっかり機能している状態と言えます。

しかし、浅い呼吸は本来の人間の生体リズムから外れた行動です。そうすると自律神経の働きのバランスが崩れ、様々な心身への支障をきたすと言われています。集中力の低下もその一つです。

余談になりますが、瞑想が最近注目を集めているのは、瞑想で行う深呼吸腹式呼吸が、人間本来の呼吸を取り戻し自律神経の働きをバランスさせる効果をもたらすからです。

②酸欠状態になる

酸欠状態

肺が圧迫されることで、体への酸素の供給が滞ります。酸素は体や脳を正常に機能させるのに必要不可欠です。

特に脳への酸素供給の停滞は、注意散漫をもたらし集中力を奪う原因になります。

余分な体への負担がかかる

東京大学の池谷裕二によれば、悪い姿勢は余分な筋力を使うことにつながり、全身へのストレスとの増加に繋がるようです1)https://studyhacker.net/columns/shisei-syuchu

そもそも座っていることがよくない?座り姿勢のリスク

座り姿勢がよくないという認識も近年では広まってきた事実です。

“Sitting is New Smoking”(座ることは新しい喫煙(喫煙と同じくらい健康に害がある))との認識がなされていたりもします。

座ることは、足の筋肉や神経、動脈、静脈を圧迫する行動でもあります。これは体への負担が大きく、ときに足の痺れなどとして現れます。

前傾姿勢や、足を組むことはこれらの圧迫を強めるためより悪い影響を及ぼします。

詳しくは以下の記事にまとめているので参照してみてください。

集中力を高める姿勢づくりのための3つのアクション

ここまで正しい姿勢を保つことが、集中の維持にも健康にも必要であることを見てきました。

それでは実際にどのようにそうした姿勢を獲得していくのかについてお伝えします。

正しい姿勢を意識する

まず正しい姿勢を心がけることが当然ながら必要です。ここでは一般的に正しいと言われている座り姿勢について紹介します。

朝日新聞の記事では、正しい座り姿勢について以下のように説明されています2)https://dot.asahi.com/wa/2018101200008.html

  • 背もたれに寄りかからず、座る
  • 腰に手を当て前に押すように、背筋を伸ばす
  • あごを引き、肩の力を抜く
  • 肘、膝、腰を90度にする

また、「自分を操る超集中力」(メンタリストDAIGO かんき出版)では「足の裏をしっかり地面につける」などの条件も言及されています。

総合すると以下の図のような感じになりそうです。

座り姿勢

姿勢の補助ツールを使う

姿勢の補助を行う家具はいくつも販売されています。

その中でも効果が期待できるものについて紹介します。

※前提条件として、前項の正しい姿勢を保つために自分に合ったサイズの椅子や机を揃えることは必要です。

ボディメイクシート

ボディメイクシートや、サポートクッションのような姿勢の矯正に役立つグッズがまずおすすめです。

一つ用意しておくだけで毎日の作業での姿勢がない時に比べて格段に良くなります。

フットレスト

フットレストは、作業時に足をおくという意識づけに繋がるので結果として姿勢の矯正に役立ちます。

利便性を考えて、折りたためるものなどが個人的にはおすすめです。

作業環境を変える

椅子など直接的なものだけではなく、作業環境を変え正しい姿勢が保ちしやすい環境に変えていくのも一つの手です。

スタンディングデスク

スタンディングデスクはそもそも立ち仕事に切り替えてしまいたい人におすすめです。この記事で紹介したように立ち仕事は、座ることによる体の負担がなくなるだけでなく、眠くなりにくいなどのメリットもあります。

少し値段が高めですが、昇降機能のついた、作業面積が比較的広いものがオススメです。

バランスボール

バランスボールを椅子代わりに使うことで姿勢の矯正に効果が期待できます。また、足の圧迫が椅子などに比べて小さいので、座ることによるネガティブな影響の軽減が期待できます。

パソコンスタンド

パソコンスタンドは、視線をあげて前傾姿勢を矯正するのに役立ちます。パソコン作業が多い人は安いものでも一つ持っておくといいでしょう。安いものなら1000円前後で購入可能です。

まとめ

この記事では悪い姿勢や座り仕事が集中力に与える影響について説明し、集中力UPのための姿勢やグッズについて紹介しました。
ぜひ今日から姿勢を正して、高い集中力を発揮していきましょう。

References

References
1 https://studyhacker.net/columns/shisei-syuchu
2 https://dot.asahi.com/wa/2018101200008.html

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