現代人にとってスマートフォン(スマホ)はもはや必需品。
スマホをいじってしまって集中できないという人もすぐにはスマホを生活から締め出すことはできないのではないでしょうか。
スマホ依存は誰もが陥りがちな現代病であると言えます。
そんなスマホ依存から逃れる一つの方法として、スマートフォンの魅力自体を落としてしまうという方法があります。
この記事では、私が実践しているスマートフォンの魅力自体をなくす、簡単な5つの設定を紹介していきます。
※この記事では私の使用しているiPhone(iPhone7の設定に関して解説しています。機種が違う場合設定が異なる、あるいは設定できない可能性があります。)
画面をグレースケールにする
紹介するものの中では、やっている人が少なく、かつインパクトの大きい設定です。
グレースケールとは簡単に言えば「白黒」です。スマホといえば、アプリごとのカラフルなアイコンが特徴的ですが、その逆をいく設定です。
これは「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」(鈴木祐 SBクリエイティブ)で取り上げられていた手法です。目からウロコで早速取り入れています。
なぜ白黒設定に効果があるのか。これには人間の心理が、入ってくる色彩情報に左右されるということに大きく関係しています。
色彩心理学として確立されている分野でもあります。つまり多くの色情報があるスマートフォンは人間の心理をあらゆる方向に分散させてしまう可能性があります。
また「衝動性」は激しい色彩に惹きつけられる性質があります。カジノやパチンコの鮮やかな色彩が人々をギャンブルに駆り立てるのはこれも一つの要因です。
グレースケールは
設定>アクセシビリティ>ショートカット
と移動し、「カラーフィルタ」にチェックを入れることで機能します。
ホームボタンをトリプルタップで、カラー画面との切り替えができるようになっています。
色彩情報が脳に与える刺激を減らすことにより、スマホの操作の継続時間が減っている実感はあります。
特に、スマホをいじっていて、なんとなくそもそも興味のなかったアプリも開けてしまう、という人には効果があるのではないかと思います。
難点を挙げるとすれば、白黒でもコンテンツとしてのおもしろさがあるもの(特にそもそもモノクロの漫画など)に関しては結局魅力は落ちないので、コンテンツ依存気味な人には効果が薄いということが挙げられます。
実際この設定にすることでスマホの使用時間が減っているかどうかについても実験を行ってみたわけではないので、今後一定期間の使用を比較してみたいと思っています。
機能の被るアプリを統合・削除する
スマホはいつでも興味のあるコンテンツ・必要なコンテンツをアプリの形でいつでも手元に置いておける利便性を持っています。
しかし一方で、機能がかぶっていたり、長いこと使っていなかったりするにも関わらずホーム画面に放置してしまっているアプリがある方も多いのではないでしょうか。
一概には言い切れませんが、情報量が多すぎることは集中力を妨げる要因になりえます。できるかぎりホーム画面はシンプルに、自分のよく使うアプリのみが配置されている状態にしておきたいものです。
その際有効なのは以下の二つです。
①アプリの種類ごとにカテゴリを作る
iPhoneであれば、アプリを長押しして、他のアプリの上へドラッグ&ドロップすることで、複数アプリをグループ化できることはご存じの方も多いでしょう。
できる限り最低限の機能を網羅するようにカテゴリ分けを行ってホーム画面をシンプルに保っておくと集中にも効果があります。
②同一カテゴリ内で機能がかぶるものについては削除するなどして極力数を絞る
個人ごとに差があると思います。効果的なのはスマートフォン上ではなく現在使っている機能についてなにかしらまとめられないかと考えてみることです。
例えばキャッシュレス決済やフリマアプリ、ニュースアプリなど、一つに絞り切れていないアプリは多いと思います。
キャッシュレスなどは一つに絞ったほうがむしろポイントなどの観点からお得になることもあるので、集中力をつけるという観点から一度整理してみると良いかもしれません。
アプリの通知を解除する
通知を解除するのも検討したい項目です。
なんとなく上部にバナーの形で表示される通知を放置してしまっている人も多いと思いますが、こうした通知によって集中力が切れてしまうことは往々にして起こります。
私も最近集中するためにスマホにタイマーアプリを入れたのですが、時間を図っている最中の通知に作業への集中が切れてしまう場面が何度もありました。
特に通知を必要としないアプリについては通知をオフに設定してしまいましょう。実際通知がなくてもさほど困ることがないケースがほとんどです。
アプリの通知の制限は
設定>通知>該当するアプリ>「通知を許可」をオフ
で行えます。
どうしても通知を削除しづらいという場合は、次の「バッジ」の削除を参考にしてください。
通知の多いアプリのバッジを削除する
バッジとはアプリの右上に表示される数字のことです。
気にならない人はいいですが、私のように数字がついていると気になるという人もいるかと思います。
特にLINEなどのように一日に何度もバッジが点灯するアプリについては集中力の阻害要因になります。
このようなアプリはチェックする時間を決めるなどしてバッジを消す設定をしてしまうという手があります。
バッジの削除は、
設定>通知>該当するアプリ>「バッジ」をオフ
で行えます。
アプリごとに設定できるので、自分がよく使うアプリ、使用時間を減らしたいアプリに対して積極的に設定をしていくといいでしょう。
アプリ時間制限をつける
アプリの時間制限をかけてしまうというのも有効です。
最初のうちは、時間制限をかけたものの結局使用する場面が多く、ただ鬱陶しいだけの状態になりがちです。しかし、
一度アプリの使用をとめられることで得られる心理的なストレスは、スマホ依存を減らすきっかけにつながるかもしれません。
アプリ時間の制限は
設定>スクリーンタイム>App使用時間の制限>「App使用時間の制限」をオン>アプリと時間を選択
で行えます。
まとめ
この記事ではスマホへの依存を減らすために有効な設定についてお伝えしました。
- 画面をグレースケールにする
- 機能の被るアプリを統合・削除する
- アプリの通知を解除する
- 通知の多いアプリのバッジを削除する
- アプリ時間制限をつける
集中力の強化に加えて、このスマートフォンの使用の制限の手法を取り入れていくことで高い集中力を発揮できる場面が増えていくと思います。
まずは一つ、今日から実践してみてはいかがでしょうか?