集中力にはいろいろな要素が関係することはこのサイトで紹介している通りです。
それでは根本的に、集中力を鍛えることは可能なのでしょうか?
この集中力の鍛え方を考える上では勉強や筋トレを例にあげると分かりやすくなります。
この記事では集中力の鍛え方について紹介します。
そもそも集中力は鍛えられるのか?
集中力は生まれ持った才能のようにも感じます。
そもそも集中力は鍛えられるのでしょうか?
「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」(鈴木祐著 SBクリエイティブ 2019)では、集中力の先天的な要素で説明できる割合は50%ほどであるとされています。
超人的な集中力を発揮できるようになるのは難しくとも集中力は努力によって意識的に鍛えられると言えます。
集中力の鍛え方
具体的に集中力の鍛え方について考えると大きく二つ、スピードと体力の要素が考えられます。
スピードをつける
東大進学をテーマにした受験漫画「ドラゴン桜」では人が数学が苦手になる理由について「計算が遅いから」と説明されています(参考:ドラゴン桜2×朝日小学生新聞&朝日中高生新聞 『桜木建二が教える 大人にも子どもにも役立つ 2020年教育改革・キソ学力のひみつ』)。
これと同じことは集中力についてもいえると思います。
つまり取り組んでいる作業がなかなか進まないと、徐々に意欲が減退していき考えているつもりが意識がぼーっとさまよってしまったり(マインドワンダリングとも呼ばれます)、他の作業に手を付けて目の前の仕事から逃避しようとしてしまいます。
例えばExcelの入力作業一つをとっても関数の使い方が分からずwebで検索してから始める人と、サクサクと関数が使える人では差が出てしまうのは言うまでもないですよね。
なので高い集中力の発揮のためにはまず取り組む作業のスピードを早めることを考えるとよいかもしれません。
デスクワークで毎日PCを使うにもかかわらずタッチタイピングができない人は毎日すこしずつでもタイピングの練習を、そもそも作業や仕事をするうえでのスキルが足りないと感じる人はその分野の勉強をまずは始めてみるのがよいと思います。
一見遠回りに見えますが、長期的に見ればやっておいて損はないはずです。
体力をつける
スピードについて触れましたが、一方で目の前の作業に我慢強く取り組む「体力」も必要です。
体力は当たり前ですが一朝一夕に身につくものではないので、まずは毎日でも続けられそうな軽いタスクをルーティーンとして設定するのがおすすめです。
読書であれば毎日5ページ、問題集であれば毎日1ページのようにまずは毎日でもこなせそうな簡単なタスクを設定してください。
そして、そのタスクをこなすまではほかのものには手をつけないと決めて毎日行っていきます。
筋トレでも毎日腕立て伏せを一回すると決めたとすると、だんだん物足りなくなってきます。そのうち一回増やしてみるなどして続けているうちに徐々に10回こなせる体力が身についていきます。
このペースアップは無理に行っても続かないので自分がこなせる範囲で行うことが重要です。
勉強にも勉強体力という言葉があります。
1時間のテストで集中力を発揮するためにはまずは毎日5分の積み重ねから始めて体力をつけていくことが重要です。
まとめ
この記事では集中力の鍛え方について、スピードと体力の二つの観点から紹介しました。
これら二つは地味ですが、だからこそ継続的に行っていけば、他の人と大きく差をつけることができます。
ぜひ日々の作業に取り入れてみてください。