近年では電子書籍もずいぶんと一般的になりました。
なんとなく紙の本が好きという人は多いと思いますが、両者のメリット・デメリットを正しく把握し、使い分けができている人は多くはないと思います。
この記事では、紙の書籍と電子書籍のそれぞれのメリット・デメリット、それを踏まえた読書における使い分けについて紹介します。
そもそも紙の書籍と電子書籍の違いって?
Kindleをはじめとした電子書籍の存在は知っているもののなんとなく紙の書籍がいいと思っている方も多いと思います。
紙の本が「なんとなくいい」の理由はどこにあるのでしょうか?
まずは紙の書籍と電子書籍の特徴を見ていきます。
紙の書籍の特徴
紙の書籍の特徴は以下の通りです。
紙の書籍のメリット
紙の書籍の主なメリットは以下の6つです。
どんな本でも読める
どんな本でも基本的に手に入ります。
特に古書や専門書などは電子書籍では扱っていないことも多いので紙の本の大きなメリットといえるでしょう。
老若男女問わず利用できる
電子書籍はデジタルに疎い人にはまだハードルが高い部分もあります。
紙の本は子供のころから誰もがなじみがあるので使いこなせない人はいないでしょう。
安価あるいは無料で手に入れる手段がある
図書館に行けば無料で大量の本にアクセスできます。この利便性は紙の本の大きな特徴です。
比較的新しい本でも最近ではメルカリなどのサービスを使えば安価に手に入ることが多いです。特にお金がない学生などにとってはこのメリットは大きいと言えます。
所有欲が満たされる
本棚に本を並べる感覚や本棚・書斎の雰囲気が好きな人もいるでしょう。
物理的な所有を感じられるのは目に見えない紙の本のメリットです。
購入前にチェックできる
立ち読み含め購入前にある程度内容が確認できるのも紙の本のメリットです。
Amazonなどでは中身チェックができるものもありますが、数ページしか読めないのがネックです。
目に優しい
最近では電子書籍もブルーライトカットができるものも出てきていますが、画面を見つめなくていい分紙の本の方が目に優しいと言えます。
紙の書籍のデメリット
一方でデメリットももちろん存在します。主に以下の3つがあります。
持ち運びが大変
持ち運ぶのが面倒くさいのは主だったデメリットです。
特に分厚い本など物理的に重たいものは問題になります。
ダメージを受けやすい
濡らしてしまったり、汚れをつけてしまったりということがたまにあります。
紙だとこのようなダメージを受けやすいです。
スペース・空間を圧迫する
買った本をしばらくたったら読むつもりで置いておいたらどんどんたまってしまったという経験が誰でもあると思います。
紙の本の所有は部屋の散らかりにつながりやすいデメリットがあります。
電子書籍の本の特徴
基本的には電子書籍の特徴は上記の紙の本の特徴の裏返しです。追加の特徴は以下の通りです。
電子書籍のメリット
電子書籍の追加のメリットは以下の3つです。
新しい書籍が安く手に入る
新しい書籍は紙の本よりも安く手に入ることが多いです。
Kindleでは紙の本の半額近くの金額で入手できることも多く電子書籍を利用する大きなメリットと言えます。
読書の場所を選ばない
電子書籍は片手で読めるため、通学中など隙間時間に紙の本よりも手軽に読みやすいのも特徴です。
立った状態でも手が疲れずによむことができるのは非常に楽です。
読み返すときに場所の特定が容易
Kindleなどには検索機能があるため、読み返したときにすぐにお目当ての場所を見つけ出せます。
例えば、「あの本のあの箇所を読み返したい」と思った時に便利で書評などで重宝します。
ほかにもワンタップで単語の検索ができるなどの利便性もあります。
電子書籍のデメリット
電子書籍の追加のデメリットは以下の2つです。
端末の紛失・故障のリスクが大きい
端末をなくしたり壊したりするリスクはあります。
ちなみに購入履歴は残るので、他の端末でも読むことはできます。
読んでいる感覚が薄れる
紙の本だと、置いてあることで読書中だということを思い出すこともありますが、スマートフォンなどで読んでいると、他のコンテンツに気を取られている間に気づいたら読むのをやめてしまっていたということが起こります。
意識的に短時間で読む癖をつけていればこうした不安は軽減できますが、こうした感覚の消失もデメリットとして挙げておきます。
読書における両方のタイプの活用
ここまで紙の書籍、電子書籍のメリット・デメリットをお伝えしてきました。
それではどのように二つを使い分けていくのが好ましいのでしょうか?
電子書籍の活用に関して考えると、個人的には特に以下の二つの場面で電子書籍のメリットが活かされると考えています。
- 短期間でなるべく早く知識をインプットしたいとき
- 移動中など使われていない時間を活用したいとき
これらのメリットは特にKindleで使える「読み上げ機能」で得られます。
この読み上げ機能は
逆に紙の本のメリットが特に生きると思うのは以下のような本を読むケースです。
- 問題集
- 専門書
- 特にお気に入りの本
問題集は可読性が低いこと、専門書は電子書籍での流通量が乏しいことから紙の書籍のメリットが大きいと言えるでしょう。
またお気に入りの本は、コンテンツとして比較的均質的に扱われてしまう電子書籍よりも紙の書籍に分があると思います。
まとめ
この記事では、紙の書籍と電子書籍の違い、それを踏まえた読書での使い分けを紹介しました。
紙の書籍しか無理!と思っている人にお伝えしたいのは意外と電子書籍に移行してもなんとかなるということです。
電子書籍だからこそのメリットもあるので食わず嫌いをせずにぜひトライしてみてほしいと思います。
またおすすめの方法として「読み上げ機能」の活用があります。
読み上げ機能のメリットについてはこちら↓